「自信」についてちょっと思ったこと
よく、「自分に自信がない」という言葉を目にする。耳にもする。自分からも聞く。
で、よくある啓発本の帯なんかに、「この本を読んで、自分に自信が持てました!」「こんな自分でも生きてていいんだと思えました。」なんて書いてある。
啓発本をバカにしたいとかそういうわけではなく、(むしろその目的でよく読む)
なにか根本的におかしくないか?と疑問に思った。
そもそも、「自信」ってなんだろう。
だそうだ。ようするに、「自分を信じること」。自分で自分を信じる、ということだ。
つまり、自分を客体化して、その自分を信じるということだと思う。
ここで視点を変えて。
じゃあ、他人だったらどうだろう。どんな人を信じる?
僕が信頼を置いているのは、親しい友人、家族。
じゃあなんで信じるのか?
これまでの積み重ねだ。他愛もないことから大切なことまで、いろいろ話しあった。自分が辛い時にはそばにいてくれた。励ましてくれた。
要するに、これまでその人が自分に対してしてくれたことの分、その人への信頼がある。
話を啓発本に戻す。「友達を大切にする本」「友達のことをもっと知る本」「友達のために何ができるか」といった本を友人が読んでいたからといって、その友人を信じることができるだろうか。できないだろう。
「自信」は、主観の自分が客観の自分を見て、信じられる、ということだ。
この客観の自分、というのは「他人」と置き換えられるのではないか。
そうなると、「啓発本」を読んで自信がつきました、というのは、何か根底から違うものがあるのではないかと思う。
要するに、自信をつけたいなら、「自分」に対して「何かしらの行動を積み重ねる」しかないのではないか、ということ。